旧竹葉会ブログ(移転しました)

千葉大学の和楽器サークル「紫千会」(旧:竹葉会)のブログです!

いとたけ考 7月

こんにちは。今年も半分が過ぎてしまいましたね…早いものです。

先だってのご報告となりますが、わたくしども竹葉会は去る2016年6月19日での新歓総会にて、会の名称が変更になりました。新名称は、千葉大学紫千会(しせんかい)となります。今後とも当会をよろしくお願いします。

改名理由ですが、ここ数年で会員の数が急激に増え、従来の体制では会の運営が困難になってまいりました。そこで大型サークルに見合った体制への刷新の旗印として会の名称も新しくし、気持ちも新たに臨むことになりました。名前の由来ですが、「千紫万紅」、千葉の「千」、紫の気品高さを合わせたものになっております。

 

以上が事務的なご報告でありました

ところで、冒頭に述べましたように7月に突入しましたね。7月というキーワードで何か記事を書くとすれば、僕は1998年7月についてを書きます。

1998年は年号で言うと平成10年です。この年は長野オリンピックや中央総武線に209系950番台がデビューするなど、いろいろな出来事がありましたが、この年の7月にコロラド州デンバー市にてワールド尺八フェスティバル’98、ファイナルコンサートが行われました。ここで演奏されたのが人間国宝山口五郎師の残月です。山口師はこのおよそ半年後に亡くなられてしまうのでこの演奏は公での最後の演奏の一つといわれています。

残月という曲は地歌もので僕が好きな曲の一つです。この地歌曲を、ワールド尺八フェスティバルという外国人相手の所で演奏する…これぞ日本の音楽という感じがします。

中学校の時に海外派遣なる任意の国際交流イベントがありました。僕は行きませんでしたが、話によると訪問先のロサンゼルスでホストファミリー向けにアメリカ国家をリコーダーで演奏するというタスク?があったようです。これはあくまで僕の考えですが、外国に行ってその国の音楽を演奏するって訪問先へのお土産を現地調達するようなものと同義に感じます。もらう方はうれしいけど新鮮じゃないな~というのが本音ではないでしょうか。こういう機会では日本音階の曲を披露するべきです。民族音楽にはその民族にしか出せない良さというものもあり、これこそ外国への手土産にはもってこいですよね。

僕自身の考えとしてはその国のものはその国のままでというのがあります。ミュージカル「オペラ座の怪人」も吹き替え版よりも英語版のほうがいいです。英語にしか出せない雰囲気もありますからね。ただし、アナ雪のように日本語版にすることによって小さい子でも歌詞に親しめるというメリットもあるので、吹き替え版を否定はしません。

話を戻すと、地歌を演奏するというのも、日本音楽を日本人が海外で演奏するのには素晴らしいものであると僕は思います。西洋音楽の影響を受けた近代以降の曲ではどうしても現地調達感が出てしまいます。その点地歌のように日本語でしか表現できない、メロディーとマッチした歌というのは外国人にとっても新鮮ではないでしょうか。

残月を聴きながらふとそんなことを考えた2016年7月1日でありました